数学演算ソフトの「カルキング」のバージョンアップで、ver6.0が発売されます。

今回の目玉商品は、何と言っても、数式ワープロとしての入力支援機能です。

1つは、ユーザ定義パレットです。よく使う数式(文字列)を、ユーザ定義パレットに準備しておけば、ドキュメントのカーソル位置へ、次々に取り込むことが可能です。

これまで、日本語の中へ、欧文フォントを使った数式などを取り込もうとすると、フォントの切り替えに戸惑っていたものが、簡単に取り込めるようになりました。

 

もう1つは、検索・置換機能です。検索も置換も同じ定義表(search table)を使います。ここで使う表もユーザが定義します。全体が2列の表で、左側の列に検索用の文字列を置き、右側の列に置換用の文字列を準備します。検索対象文字列のセルにカーソルを置いた状態で、メニューバーから 編集 検索 により、ファイル全体に含まれる指定文字列が背景で表示されます。置換の場合は、右側の置換文字列に変換されます。

下のような search table を作り、置換前の数式を、search table の中の A,B,C,D とカーソルを移しながら、4回置換作業を繰り返した結果が、置換後 です。何の変哲も無いように見えますが、指数表示のまま置換ができるソフトはなかなかありません。

置換前

4(A~D)置換作業後

ドキュメントファイルの中で、特定範囲だけを指定して置換するときは、コマンド実行前に、置換対象範囲を選択しておきます。

 

図形処理関係では、図形パレットができました。ユーザ定義パレットの図形版です。「カルキング」を図形エディタとして使う場合に、作成済みの図形をパレットへ取り込んでおけば、分野別カテゴリー別に登録した図形を一覧の中からクリックで指定し、「挿入」ボタンで取り出せます。作成したばかりの図形を、パレットへ取り込む作業も図形()を選択状態にし、「追加」ボタンによりワンタッチで取り込めます。

右の図のような図形パレットで、一番上の6角形が2つ見えているセルを選択した状態で「挿入ボタン」を押せば、そのままドキュメント上へ取り込めます。このセットの場合は、部品をバラバラにしてから、組み立てます。

 

図形関連でもう一つは、部品としての図形を纏め上げる「グループ化」機能です。グループ化は、ネスティング可能で階層ごとに単品を追加することも、グループ化を解除して組み直すことも可能です。

ベンゼン環を構成している正6角形もグループ化を利用した複合部品で、3本の二重結合線が、うまく落ち着くように作ってあります。この「芳香族.fig」は、ver6.0のサンプルとして付いているはずです。

 

 

他の機能については割愛しますが、忘れてはいけないのが、「イージーアップデート」です。これまでは、シンプレックス社のHPへ取りに行くことが必要でしたが、スタート (すべての)プログラム カルキングVer6.0 イージーアップデート でやってくれます。凄く簡単です。

但し、これに関連して、インストール作業では、自分のパソコンの固有番号をメーカー登録し、登録番号を受け取ってから入力する作業が必要です。この部分で手抜きをすると、まともに使うことができないシステムになりました。この辺の作業は、インストールの手順書をよく読んでから作業しましょう。

この点では、ver5.0をお使いの方はウッカリするかもしれません。これからは従来と違って、ソフトを入手したら、先ず、「メーカー登録が必須」という時代が到来したようです。

---< 以下の文面は、’03/07/24付けで修正させて頂きました。>--- ご迷惑をお掛けした方々にはお詫び申し上げます。

Ver6.0から、定価がかなり高くなりました。学校関係の方には、新規に設定されたアカデミック版25,800(消費税別)が使って頂けます。購入時には「身分証明書」をご準備ください。 詳しくは、シンプレックス社のHPをご覧下さい。 Home Page: http://www.simplex-soft.com/

 

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