Excel 4                                2004/12/01 最終修正

 エクセルの4回目です。今回は、セル同士の相関関係について説明します。相対アドレスと絶対アドレスです。

 

a.      相対アドレスと絶対アドレス
エクセルを始めとした、表計算ソフトが、何故こんなに便利か? について考えながら話を進めましょう。

(ア)  この話の前提条件: Lotus123 方式は、判り易いですが、触れないことにします。

A)       列の名前は、エクセル方式のA,B,C,D で進めます。Zの次は、AA, AB, AC,・・・で、AZ, BA, と続きます。このような表現ですが、全部で256列あって、実際は番号で管理されているはずです。

B)       行の名前は、これもエクセル方式で 1,2,3,4 です。65536番目までだったはずです。

C)       左上隅にあるセルのアドレスは、A1 です。各セルのアドレスは列に続けて行を書いて、C3とか、D2とか呼びます。BC1256なんていうのも有りえます。

(イ)  相対アドレスというのは、現在対象としているセルのアドレスに対して、列及び行の位置関係を距離で把握する方式です。
 

A)       A1の右隣はB1で、列が1つ進んでいます。次がC1です。A1の下隣がA2で、行が1つ進んでいます。次は、A3です。

B)       左の図で、現在選択中で11が表示されているセルは、列Dと行3の交点にあり、名前ボックスの表示で「D3」となっています
数式バーには、「=B3+C3」となっていて、実際の計算は、8(B3)3(C3)を加え合わせて11となるわけです。

C)       この計算式は、D3セルに = を入力後 B3セルをクリックし、+ を入力し、C3セルをクリックしました。最後にenter 入力で計算されたものです。 (ここでは、半角確定入力の場合を書いています。日本語/かな/漢字入力の場合は、別途、確定のenterが必要です)

D)      右の図で、選択状態のD4セルは、7(B4)6(C4)を加え合わせて13になっています。

E)       この計算式は、D3セルのデータを取り、そのままD3から下のセルへ向けて、フィルを使って入力しました。

F)       エクセルで計算式をコピーして、別のセルへ貼り付けるとき、相対アドレスで貼り付けられると誰もが聞いていると思います。その意味はここに挙げた例で言えば、D3のセルに入力した式は、「2つ左のセルの数値に、1つ左のセルの数値を加える」という計算式であり、それをコピーし、別のセルへ貼り付けたのです。('04/12/01 間違えを修正しました)

G)      だから、貼り付け先のセルが1行下へ行けば、中身の計算式も、1行下のセルを指定して表示されるように工夫されています。
m列n行ずらしたセルへ計算式を貼り付ければ、引用されるセルも、m列n行ずらしたものになります。

H)      集計計算などでは、この相対アドレス方式を使えば殆どきっちり仕事をしてくれます。勿論すべての計算式がそれでいいわけもなく、絶対アドレスも使えるようになっています。

(ウ)  絶対アドレス

A)       例えば、合計を求めて、合計値で元のデータを割り付ける作業がありますが、対象の割られるセルが何処にあっても、常に、この割る方のデータは、同じセルにあります。相対的に移動したのでは役に立ちません。

B)       図の選択されたセルは、F3で、相対座標のD3セルの値を、絶対アドレスのセルD8で割り、100倍しています。

C)       絶対アドレスの $記号を組み込みながらの入力もできますが、D8をセルのクリックで入力した直後に、ファンクションキー F4 を押します。
1
回目が、$D$8(行列とも絶対) 2回目がD$8(行のみ) 3回目が$D8(列のみ) 4回目でD8(相対)に戻り、後は繰り返しです。
こんな面倒くさい処理が要るのかと思われますが、無いと困ることがあるようです。

D)      こうやって作った計算式は、下のほうへコピーを貼り付けるだけで使えます。貼り付け先の計算式は、F4 =D4/$D$8*100 のようになります。この計算式で、$が必要なのは、8行目の方で、Dの前の $は無くても構いません。例えば入力が、D3/D$8*100 だったとすれば、コピーをG列に貼り付けてもE3/E$8*100のようになって、E列内の100分率計算に使えます。

E)       このような説明で如何でしょうか ? 相対アドレスは、相変わらず難解かもしれませんが、もうチョットで判るはずだった人には役に立ったと思います。

(エ)  アドレス間演算の実例

A)       出納帳を作ってみます。小遣い銭用で作れば、少し改良しただけで、家計簿になります。(例えば、費目別とか項目を付加すれば)

1.        1行目が、項目行になります。

2.        2行目が、前のページからの繰越を、B2セルへ入力します。

3.        3行目からが、1件ごとの入力です。使う人は、摘要・収入・支出 3項目のみ入力し、残高は、ソフトに計算させます。こんな考え方で、入力作業前の表を作る作業です。

B)       計算式の作成

1.        D2セルは、「B2セルへ入力されたままにする」のですから、「=B2」です。

2.        D3セルは、上の図で現在選択中のものです。数式バーを見れば、前の行の残高−同じ行の収入+同じ行の支出です。通常、収入と支出の内どちらか片方は空欄ですが、0として計算してくれます。

3.        数式バーの計算式は全部相対アドレス計算です。生データを入力する前に、この計算式をコピーし、D3から下のセルへ向けて、フィルを使って入力しておけば、残高は最初の設計通りに計算してくれます。

C)       集計行

1.        通常、最下行を集計行として加えます。収入と支出のページの集計値を計算し、その差額を残高の計算値にします。

2.        集計計算は、集計値をおくセルをクリックし、ツールバーにある「Σ」のマーク付きのコマンドボタンを押します。このボタンは、右側についている▼ボタンを押せば、各種の集計計算をしてくれますが、構わずΣを押せば、「合計」を計算してくれます。

3.        下図の計算の場合は、セルB12から、B18までをドラッグすると、その範囲を求める集計値として処理してくれます。この状態から enter でセルの中は集計結果の「322,685」を表示してくれます。

4.        支出の集計(C19)は、同様の操作をしても、セルB19をコピーし、貼り付けても構いません。

5.        残高欄(D19)は、「=B19-C19」となるように入力します。

D)      セルの書式

1.        「項目行」は、文字列をセンタリングした方がいいでしょう。

2.        2行目からの「データ行」は、セル内の文字配置は、インデント1文字分で見やすくなります。数値項目は、インデント指定後、右寄せを指示します。

3.        「三桁ごとのコンマ区切り」は、数値を表示するセルを全部選択して、「桁区切りスタイル」のコンマ型をしたコマンドボタンを押します。

4.        「罫線」は、枠罫線を普通の細線で、内部罫線は、極細線を使うと印刷したときも、スッキリ仕上がります。
集計欄の上は、二重線を使ってみました。

5.        エクセルは、「フォント」の指定で「ゴシック」をデフォルトとしていますが、印刷した結果を見ると、特にインクジェットの場合は、「明朝」の方が見易くてスッキリすると思います。

 

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