化学構造式を作成するには

1.      化学式を書く場合に、無機化学では、1分子の中の元素の構成比を示すだけで事足りることが多いようです。その場合は、わざわざエディタを用意する必要も無く、ワープロで「下付き文字」と「上付き文字」が入力できれば十分のようです。従って、いわゆる構造式という言葉も余り使われません。

2.      化学構造式というと、通常は、有機化学関連が対象です。この場合も、脂肪族系のような「直鎖形状」と呼ばれるものは、無機化学と同様になります。勿論、立体構造を云々する場合は別です。

3.      それに対して、ベンゼン環(芳香族)を始めとする環状化合物になると、ワープロでは殆ど手におえない状況になります。

4.      ところで、「カルキング」は、一般のワープロレベルと比較して、数学演算ソフトだけに、下付き文字(添え字)と上付き文字(指数)の入力では、遥かに扱いやすく作られています。

5.      英数半角の「確定入力」の場合ですが、ファンクションキーを使えば、F2 で下付き文字へ、F4 で上付き文字へ入力切替えできます。普通文字へ切り戻す場合は、→ enter を入力します。 全角文字でも同様の作業が可能ですが、切り替え切り戻しの前に、必ず、入力済みの文字を確定することが必要です。

6.      環状化合物を表現するには、グラフ機能を使って正多角形を作る方法と、ver.5から新規参入した「作図機能」を使う方法がありますが、実験を繰り返した結果、作図機能を使うのが望ましいという結論を得ました。

7.      その理由を簡単に言えば、グラフでの作業よりやや手間取る作業もありますが、図形同士の相対位置微調整に際して、グラフでは追随不可能な作業が、かなり簡単に処理できたからです。

8.      「作図機能」と言うのは、いわゆる「CAD」機能です。作図済みの図形の頂点付近で、別の図形の作成等の作業をする場合に、既存の図形の頂点へ作業中の図形(の頂点)を引き付けてくれます。

9.      ところで、これだけ判れば、皆さんにそれぞれ気が向くままに作図して頂けばいいのですが、面倒くさい問題があります。ベンゼン環を作ったとします。これで、トルエンもキシレンも、フェノールもできます。但し、余程精度よく作らないと、ナフタレンやアントラセンがうまくいきません。でも、ちょっと精度を上げれば、普通この辺まではうまくいきます。

10.  環状物質は、5員環も、4員環も、7員環だってあります。これらを繋ぎ合わせる方法。更に、環を構成する原子同士の二重結合や、側鎖側の二重結合まで作ろうとすると、いつの間にか大仕事になっていることに気が付きます。

11.  結局、ある基準を設けて、部品集を作ってしまいました。サイズも、お気に召さない人がいるだろうと、23種類揃えてあります。基準ごとに、各種の正多角形は、上下左右に他の多角形と接合させるための水平線か垂直線を持つものを品揃えしています。

ここまでご覧になったら、改めて前のページの構造式をご覧下さい。かなり良くできているはずです。
 

部品類を作る作業は、手間取る作業です。「カルキング」をお使いの皆さんが、個別に作業したのでは、エネルギーの浪費になりかねません。応援団が作った「エディタ」は、精度の点で十分に配慮した「部品類」を取り揃えたので、これを利用して頂けば、最初からCADと格闘しながらの作業と較べると、遥かに簡単に作成作業を進めることができるはずです。

又、かなりの数の化学構造式見本を取り揃えております。理科年表で有機物質一覧に記載されているような化合物は、殆どこのエディタの方式で作成してあります。見本の中に有るものはそのままご使用いただけます。

多くの化合物は、理科年表を真似る積りが無くても殆ど同じ形状になっています。
 

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