やけど

原因

ストーブやアイロン、熱湯、電気調理器などの他、コタツや湯たんぽ、あんかなどの低温やけど、薬品や古くなった乾電池から漏れたアルカリ性の液などによるやけどもあります。

治療

1.冷たい水で冷やす

程度の重さにかかわらず、とにかく冷たい水で冷やすことが大切です。水道水を流しっぱなしにして、広範囲に冷やしておきましょう。またやけどの部分には、氷のうや保冷剤入りの枕などを当てておきます。衣服やズボン、靴下等は脱がせないで着せたままシャワーをかけて冷やしましょう。症状がわからず、いきなり脱がせて皮がむけてしまうと感染の原因にもなります。

顔や頭 シャワーをかけて冷やしたり、氷水に浸したタオルや保冷剤入り枕で冷やす。
手足 水道水を流しっぱなしにして、20〜30分間冷やし続けるか、洗面器やバケツ、ベビーバスに氷水を入れて冷やす。
全身 まず救急車を呼び、待つ間は衣服を着せたまま、水を出しっぱなしのまま浴槽や、ベビーバスに入れて冷やす。
目、耳、鼻のまわり 保冷剤入りの枕や氷のう、冷たいタオルで冷やす。

2.水ぶくれはつぶさない

3.衣服は脱がさない

服の上からやけどした時は、いきなり脱がさず、軽いやけどの場合は、冷やしてから注意深くゆっくり脱がせ、重症の時は着せたまま病院へ行く。

4.民間療法は厳禁

感染の原因になることもあるので、チンク油、醤油、馬肉、からしなどを塗るような民間療法は厳禁。



予防

 

 <やけどの症状のチェック項目>

  1.やけどの大きさが大人の手のひらより大きいか。
  2.水ぶくれはできていないか。
  3.痛みが強くて、激しく泣いていないか。
  4.皮膚が白く変色していないか。
  5.皮がむけてグシャグシャになっていないか。

心配のないやけど

あかちゃんのやけどは、見た目よりも重いことが多いので、軽く考えて簡単な手当てで済まさないことが大切です。赤くなり、ヒリヒリする程度で水泡にならない場合は心配ありません。ただしやけどの面積が大人の手のひらより大きい時は、家庭で応急処置をしてからその日のうちに、外科か皮膚科で診察を受けましょう。また面積が小さくても水疱になったり、皮膚がむけ、いつまでもジュクジュクしていたりする場合には診察が必要です。

病院で治療が必要なやけど

やけどは早めに処置をしないと、傷が残ってしまいます。やけどをしたらまず傷の程度のチェックをし、早めに皮膚科か外科へ連れて行きましょう。病院での手当てが必要なやけどは、面積の大きさに関係なく水泡ができたものや、水ぶくれにならなくても大人の手のひらより大きなやけど(全身の約5%)痛みが強く、皮膚がむけてグチャグチャしている、痛がりはしないけど、皮膚が白く変色したやけどなどです。低温やけどは深いやけどの事が多いので、すぐに受診しましょう。衣服の上から熱湯をかぶったり、顔のやけど、足首から下のやけどや手をやけどした場合にも急いで病院へ連れて行きましょう。熱い浴槽に落ちた場合は救急車を呼び大至急病院へ行きましょう。

 

実際の経過(1歳7ヶ月)


水泡が3つできましたお好み焼きをしている最中に、「ジュウ」という音と同時に娘が激しく泣き出し、鉄板に手をかけていた事を知りました。夫も近くにいて注意をしていたのですが、ちょっと目を離した隙に手をかけたようです。急いで水道水を流しっぱなしにしながら手を冷やしたのですが、手のひら全体が赤くなっており、実際に何処をやけどしたのかよくわからない状態でした。とりあえず一番赤くなっているところを中心に冷やし、アロエで冷やそうということになり、庭にあったアロエのゼリー状の部分を赤くなっているところに当て、ガーゼ固定をしておきました。これも民間療法のひとつですよね(^_^;)とりあえず傷がなかったので、試してみました。

そして次の日ガーゼを取り替えようと手のひらを見てみると、治療したところと全然違うところに水泡が出来ているではありませんか!手のひら全体が赤くなっていたので、よくわからなかったとはいえ、もう少し慎重に観察し、広範囲に冷やしておけばよかったと後悔しました。水泡は潰すと感染する恐れがあるので、そのままにしておきたかったのですが、夫が経験上「潰した方が早く治る。」と言うので、針を熱湯消毒しさらにマキロンで消毒。水泡にもマキロンをかけて消毒してから水泡に少し穴を開けました。(病院でもイソジン消毒をしたあと、清潔な針と注射器で水泡液を吸い取って消毒、軟膏をつけて治療していました。)さらに消毒をしてから化膿性疾患治療薬の軟膏をつけ、臍の緒の消毒の時に余った滅菌ガーゼを当ててテープで固定しておきました。本当は水泡はそのままにしておく方がいいと思いますが、わけもわからずいじって破ってしまう事も考えられるので、清潔が保てるようであれば先に潰してもいいのではないかと思います。が、くれぐれも清潔には十分注意をしてください。それが無理なら病院を受診した方が確実です。

黒くかさぶたになりました次の日もまだ水泡が残っていましたが、無理せず吸収されるのを待ち、そのまま消毒と軟膏、滅菌ガーゼで処置をしました。子供は手をかばうことをしないので、怪我してようとやけどしてようと平気で土いじりなどしますから、その都度消毒をして滅菌ガーゼを貼り替えました。そうこうしているうちに、水泡部分の皮が白く突っ張ってきて硬くなってきたので、ガーゼ保護はやめて乾燥させるようにしました。日がたつにつれて、色が黒くなりかさぶたになってきました。ところがかさぶたが痒いようで、昼間はあまりいじらないのですが、眠っている時に、手をハエにのようにこすり合わせています。かさぶたを剥こうとはしないのですが、眠れないようで可哀想でした。その時は皮が剥がれないように手をさすってあげました。1週間もしてくると、かさぶたも剥がれてきて下から綺麗な皮膚が見えてきました。

それ以来娘はホットプレートから離れて歩いているので、これは熱いものだ!と学習したようです。プレートが熱くない時に触らせて遊ばせておくと、熱くなっているのがわからず、触ってしまうこともあるようです。普段から、熱くなるものは触らせてはいけませんね。

 

やけどの大きさの目安と確認項目

幼児と小児は5の法則で熱傷面積を計算します。(小児の場合は、顔と両足を15%にして算出します)大人の手のひらは、約5%なのでこれより大きい時は注意が必要です。小児の皮膚は成人よりも薄いので、熱傷の深度が増しやすく、ショック症状を起しやすいので注意深い観察が必要です。

第1度(まず心配ない、家庭でケアを)
表皮の熱傷で赤くなりヒリヒリ痛み熱感をもつが、激しく泣くほどではない。水泡形成もしない。


第2度
(冷やしたあと、直ぐに病院へ)
真皮まで炎症が進んでいる状態。焼けるような痛みと灼熱感のため、激しく泣き続ける。知覚が鈍る事も。水疱ができたり皮膚がただれたりする。

第3度(冷やしながら、大至急病院へ)
皮膚が白くなり、炭のように焦げ皮下組織まで進んでいる状態。痛みは少ないので、泣かない事も多いが、重傷である。